【ケーススタディ3】社長VS社員「このままじゃ組織崩壊です」

6月のある土曜日の午後に、NPO法人の理事長から相談の電話を受けました。

彼らとは地域での清掃活動などのボランティア仲間です。傍目には順調な経営状況に見えていました。
一度会って話しましょうという事で、御茶ノ水の喫茶店でお会いしました。

「私たち、福祉バカなんです。福祉の事は大好きで一所懸命出来るけど、経営となると無知なんです。今、うちの法人は組織崩壊寸前なんです。内海さんはコンサルタントって聞きました。教えてください。助けてください。」

そのまま喫茶店での作戦会議は6時間を超えていました。

翌日の日曜日朝7時に臨時理事会を招集しました。

その法人は創業から理事長が引っ張っていたのですが、現場がついて行けない状態になっていました。職員数は40人を越えて組織化を考えなければいけない時期でした。

しかし、トップは新しい事業を軌道に乗せるべく相変わらず引っ張っていました。間接部門は事務局長一人で全てを対応していました。緊急対応として「人・サービス・金」の経営三資源を各理事に振り分けました。

 

三理事が人・サービス・金の機能を担当し、各事業所に入り込み横串を差し込む事で、組織の立て直しを図りV字回復しました。翌年3月には、次年度以降の中期計画を策定し、現在は新事業展開へと新しいビジョンを描いています。

ポイントは、理事長は現場へ介入しない。(理事長には引きはがされたとも言われましたが。)理事管理職会議を毎週定期的に行う事で理事長対社員の対立の構図を拭い去る事が出来ました。

【自分ごと組織へのポイント】

創業時からのメンバー8名(内5名が理事)は、自分ごととして捉えていました。その後入社した職員は他人ごととして捉えていました。新しく入った現場の職員に対して理事長が指導する事が組織崩壊の原因となっていました。理事長以外の7名が管理職や横串として現場へ入る事で理念の浸透を図り自分ごととさせました。組織のトップが現場へ介入しない体制を作る事がポイントです。

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