人と組織の悩み“あるある”いつも否定的で傍観者な部下」を何とかしたい。

人と組織の悩み“あるある” 「いつも否定的で傍観者な部下」を何とかしたい。

 

我々は社内評論家と呼んでいます。

彼らの特徴として
「頭は良い。」
「行動する前に理屈で考える。」
「評論家的に外から意見を言う。」などが上げられます。

この社内評論家には二通りあります。
一つ目は仕事が出来るので黙って仕事をすればよいのに一々否定的な事を言うので頭に来る。
しかも理屈は立つので社長が論破出来ない。
一旦仕事に取り組み始めるとテキパキと終わらせるタイプです。

もう一つは言うだけ言ってやらないタイプです。

何とかしたいのは前者ですね。
以下で前者についての対処法について解説します。
「いつも否定的で傍観者な部下を何とかしたい。」は上司から見た印象です。

実態は、「いつも」ではありません。
理解してすぐに行動する時もあります。
しかし、否定的な言動の印象がついているため「いつも」と評価してしまいます。

「否定的」なのも上司から見た印象です。彼らは知りたくて納得したいから質問をしているだけです。上司が言った言葉に対して質問を繰り返すと、上司から見ると「自分の言う事に一々難癖をつけやがる。」との印象になります。傍観者として見えるのは彼らが「ノリが悪く」「みんなと一緒に」行動しないからでしょう。

彼らの行動特性を理解すると対処法が明確になります。

1.理論優先

2.協調より個人主義

なのが彼らの行動特性です。

  • 理論優先について。

彼らは「なぜ?」の理由を重視します。
やっても意味が無い事はやらない。
だから、その前にしっかりと理由を考えます。
その結果自分が納得できるまで動かないのです。
この人達と感覚重視の人とでは水と油の関係になってしまいます。
「やってみなきゃ分からないだろう!」と感覚派の人が叱咤しても彼らは動けないのです。
やってみなきゃ分からないのは理解できる。
しかし、最善の方法を考えてから納得した上で動きたいのです。
考える時間を「やらない」と捉えると彼らを見誤ります。
最善の方法を考えた上で動くので動き出してからのスピードは案外速かったりします。

感覚派の社長が理屈では歯が立たないのも当然だったりします。
しかし、彼らは社長を打ち負かそうとか勝ち負けだと思っていません。
自分が納得できないから納得したいだけです。

2.協調より個人主義について。

他人と協調する事を重視していないため物の言い方がストレートになります。
その結果、周囲の受け取り方は「厳しい」「キツい」「上から」「他人ごと」に感じられるようになります。
同様に協調性を重視していないため自分が分かれば周囲を気にせずすぐに動きます。
このためマイペースにみられがちです。

私の営業課長時代の部下にこのタイプがいました。
新卒の彼は研究開発部門配属予定でした。
自社商品がお客様の所でどのように売られているのかを知ってもらう意味で
1年間私の部署で預かる事となりました。

とは言っても、中小企業では勉強してもらうだけでは困ります。
売上の数字責任を持たせて小売り店を数社担当させる事にしました。

その際にも一々

「なぜ私がこのお店の担当なんですか?」

「なぜ売上目標の金額はこの金額なのですか?」

と質問が絶えませんでした。

最初はなんて面倒くさいんだろうとの思いはありました。

が、一度理解したらきちんと仕事をしてくれます。

お客様へも卒の無い対応でした。

(営業職としてはもう一歩お客様の懐に踏み込んで欲しい部分はありましたが限られた期限では十分な仕事ぶりでした。)

営業2課の飲み会には参加してくれませんでしたが。

「いつも否定的で傍観者な部下」と思えるような部下であっても上司の対応次第で十分使える部下になる可能性を実体験しました。

最初はちょっとだけ面倒くさいかもしれません。
が、彼らの特性を理解する事で使える部下になってくれるでしょう。