人と組織の悩み“あるある” 「仕事は出来るが自己完結職人型の管理職」をどうにかしたい。

人と組織の悩み“あるある” 「仕事は出来るが自己完結職人型の管理職をどうにかしたい。」

中小企業でよく見かける職人問題です。
大企業と戦えている中小企業にはスゴイ職人がいます。
営業であれば業界の裏の裏まで知り尽くしている営業職人や、
製造業であれば「出来ない」を決して言わずに何とかしてしまう職人です。
また、仕入の目利き職人です。
サービス業であれば、お客様が「もう一度会いたい。」と列をなす職人です。
彼らの仕事が自社を支えていると言っても過言ではありません。
しかし、職人は総じて人に仕事を教えるのが苦手です。
自分が自分で編み出した職人技です。
彼らに聞くと
「当たり前のことを当たり前にやってるだけだよ。」
「普通に何十年も仕事をしていれば自分位にはなれるよ。」
「仕事は教わるものではない。」
「自分で決めたことをやっているだけ。」
などの答えにならない答えが返って来るばかりです。
このため、組織の中で彼らの役割を明確にしづらいのが現状です。
彼らの我儘を聞き過ぎて野放しにしてしまう。
あるいは、彼らの権限を狭めて小さな檻の中に閉じ込めてしまう。
扱いづらいので極端な対応となってしまいます。
どうにか彼らの力を最大限に発揮させたいものです。
彼らの職人技をチームで発揮出来れば自社の強みが最大化出来るのは目に見えています。
しかし、前述のように人に教える事が苦手です。
彼らにやらせてもうまくいきません。
これまで何度かやってもうまく行かなかった事でしょう。
その理由は本人が自分の仕事を分解する事が難しいからです。
職人の仕事を客観的に分解する必要があります。
社長若しくは経営で彼らがやっている職人の仕事を分解します。
ブログや小冊子に記載しているマニュアルの作り方の手順で実施します。
マニュアルの必須事項
1. 手順
2. 道具
3. コツ
について聞き取りながら職人の仕事を分解します。
手順と道具については一般的かと思われます。
コツが職人独自となります。
聞き取り方法は机の前で対面の面談形式で行うより現場で聞き取る方がうまく行きます。
メモよりICレコーダーなどで録音する方がうまく聞き取れるでしょう。
人によっては飲みながら話してもらう事で口が滑らかになる職人もいます。
相手によって対応を変えます。
一旦完成したらその内容を口頭で伝えます。
本人の表情を注視します。
納得出来ていない部分があれば再度聞いていきます。
何度も繰り返しながら職人の仕事マニュアルを完成させます。
(職人とのコミュニケーションは会話主体の方がうまくいきます。それは、各仕事の現場では紙ではなく口頭でコミュニケーションを取っているからです。ただし研究職などでPCに向かい合っている職人は除きます。)
上記の手順で職人マニュアルを完成させます。
そのマニュアルに則って職人の後継者を教育します。
教育しているプロセスに職人を立ち会わせます。
すると、更に新たな指摘が入る事になると思われます。
これを何度か繰り返します。
最後に職人後継者に仕事をさせて職人がチェック係をするようにします。
その時に職人は「ダメ。」「OK。」の結論でチェックをしがちです。
誰かが立ち会うか録音録画などでチェックについて確認出来るようにしたいです。
特に「なぜ、ダメなのか?」
については徹底的に究明します。
職人技を引き継がせる担当を担う社長や経営陣にとって多大な労力と感じられるでしょう。
しかし、これまで放置してきた職人の仕事を分解するにはこの程度の労力は必要です。
そして、職人技を引き継がせるマニュアルは組織化の最大の武器になります。
是非、実践して頂き強い組織を作って頂ければと思います。