はじめての組織図  【事例2】役職者なんだから

当ブログは社員数30人から社員数100人程度の中規模、中企業を対象としています。人と組織の潜在力を顕在化する組織作りのプロである内海透が執筆しています。組織作り、組織再構築のコツを記しています。1~3分程度でサクッと読める内容です。

 

【ケーススタディ2】役職者なんだから

「役職者なんだから会社全体の事を考えて欲しい。」
「役職者として見本になるような振る舞いをして欲しい。」
と言われても社員は困ります。
厳しい言い方ですが、そう言う社長に限って役職者は何の権限と責任を持っているのかを説明出来ません。その時々の社長のイメージ(思い込み)で喋っているだけです。
ケース2で解説した文鎮型組織となっています。
30人を越えると組織機能として階層が必要になります。社長(経営陣)、管理職層、現場の三階層です。
社長(経営陣)は意思決定と方向性を決める。管理職層が現場のPDCAを回す責任者となる。現場は日常業務の中でPDCAサイクルを回す。
社長が役職者と任命したのであれば権限を委譲する。
委譲したり引きはがしたりを繰り返されると管理職層は無責任になります。
(全ては社長決裁の方がどちらも楽ですので。)

特に営業部門は変な役職が多発します。
これは機能面と相手に対する見せ方が混乱しているからです。
中小企業の営業部で管理職専任の人は多くありません。ほとんどがプレイングマネジャーです。自分も売上目標の数字を担当しつつ部下の売上目標数字を管理する仕事します。
営業部長とは言え、まずは個人目標の達成を求められます。その営業課長に対して「課長なんだから、ちゃんと部下を育てて欲しい。」「課の数字に責任を持ってほしい。」「課長なんだから会社全体を見渡して欲しい。」と多くを望むのは酷です。
また、営業職では対外的な意味での役職者を増産します。
専務、常務、執行役員、営業統括、特命営業部長、特命担当、担当課長…
役職はあれど部下不在だったり上司不在だったり。また、役職手当が気分で支払われていたりと。
良く分かりません。
人と組織の専門家である私が分からないのに役職者と言われる部下に分かるはずがありません。上司は役職名と引き換えに部下に過度な期待を持ち、部下はお金にならない役職でこきつかわれていると感じている。
モレなくダブりない合理的な組織を構築するためには働く一人一人の仕事を定義する必要があります。「人に仕事がつくのではなく仕事に人がつくようにしたい。」との相談を良く受けます。「では、そのために社長は何をしていますか?」と私たちは質問します。
「役職の人間がちゃんと考えるようにと何度も言ってるんですけどね~」と答えにな
らない答えが返ってきます。社長自身が誰に何をどのようにさせるのか明確に定義出来ていないからです。個人の仕事を明確にする事が出来なければいつまで経っても人に仕事がついたままです。

 

【自分ごと組織作りのポイント】
職務記述書・マニュアル・評価基準の三点セットで個人の仕事を明確にします。三点セットの具体的な作り方は第3章をご覧ください。

 

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10年目の今だからもう1度必要と感じています。
・「はじめての組織図の作り方」の記事を拝見し、
自社(30人規模)の実情と照らし合わせ興味を持ちました。
組織図の作り方、参考にさせていただきます。