ピラミッド(階層)型組織

ピラミッド型組織とは

階層型組織とも言います。
上から社長、取締役、部長、課長、係長、主任、一般社員の序列の順番に階層立てられています。
人数が少数から多数へと増えていき、その構成がピラミッドの形に見える事から名づけられました。

ピラミッド型組織の特徴

高い生産性、業務効率、明確な役割分担が特徴です。
経営が方向性を決める。
管理職が各部門の責任を担う。
各部門は他部門に負けじと現場の生産性向上に励む。
各部門同士は管理職会議で激しく議論する。
縦割り組織の弊害を産み出しましたが、
そこで働く個人は自らが属する部門の機能を全うすべく仕事に打ち込みました。
大量生産を行うには最適な組織です。

日本が高度経済成長を遂げられたのはピラミッド型組織が機能していたからでした。
現在は大量生産ではなく、多品種を少量生産する社会環境に変化しました。
同じことを素早く大量にこなす事より誰もが考え付かないアイデアを生み出す事が望まれる社会です。
下から上に順番にお伺いを立てて決裁を取るピラミッド型組織から、即断即決のフラット型組織への転換が求められてます。

ピラミッド型組織のメリット

ピラミッド型組織は、上下の階層では決済の権限が明確です。
社長は経営判断などの重大な意思決定を行います。
通常の業務においては各部門責任者が意思決定者となります。
部、課、係などの組織単位ごとに目標が設定されています。
このため、定型業務での効率の追求が最大のメリットになります。
左右の部門間では各部門の役割が明確です。
製造部門は物を作る事に集中、営業部門は販売に集中し、
決められた事を他社よりも早く行う事で他社との競争優位を生み出します。
また、社員のキャリアプラン形成も分かりやすくなります。
○○が出来ると上位階層へ昇進できる。
給与体系なども整備しやすいため能力給を導入し社員のモチベーションアップにつなげられます。
外部環境が安定している状態では非常に効率の良い組織形態と言えるでしょう。

ピラミッド型組織のデメリット

デメリットは現在の外部環境に適応していない事です。
日本の奇跡と呼ばれた高度経済成長期には適していました。
しかし、現在の環境へ適応出来ずに日本の大企業は世界の潮流から取り残されています。
ピラミッド型組織は前例踏襲、意見調整などには適しています。
しかし、ゼロから1を産み出しづらい事が最大のデメリットになっています。
スマートフォンは当時の日本国内の技術を組み合わせれば開発出来ました。
しかし、世界の潮流を読み切れず前例踏襲の改善を重ねた結果、ガラパゴス携帯となってしまいました。
iPhoneの後塵を拝しました。
スティーブジョブズのようなカリスマが意思決定を行い前例を破壊する事が可能な組織形態だったからです。
官僚型組織と言われるように前例を踏襲し予算の枠組みに縛らるため大胆な変化が出来にくくなります。
未だに日本全体もピラミッド型組織の呪縛に囚われています。

 

ピラミッド型組織を取り入れている企業例・成功例

大量生産の製造業に最も適しています。
日本のソニー、松下電器、日立、東芝、三洋などの家電メーカーやトヨタなどの自動車メーカーなどがあげられます。
しかし、上述の各企業は組織改革を行いピラミッド型組織からの脱却を行いました。
三洋はハイアール傘下になるなどピラミッド型組織の限界が見えている現状です。
現在は、中国そして、タイ、ベトナム、インドなどではピラミッド型組織が成長を遂げています。

 

まとめ

以上、ピラミッド型組織について考察しました。
世界規模では、ピラミッド型組織からフラット化が組織へと組織改革が進んでいます。
しかし、中小企業では文鎮型組織のままの組織形態が多い現状です。
安定した品質の商品を一定量提供するためにはピラミッド型組織は有効です。
社長一人が忙しく働く文鎮型組織から脱却してピラミッド型組織を構築したいものです。
一方、技術開発型の組織ではフラット型組織でファブレス(工場無し)化が進んでいます。
コスト削減で利益を上げるという考え方ではなく、斬新なアイデアを試作品を外注しながらスピード重視で市場化させていくには最適です。
今後、日本市場は益々のグローバル化が進みます。
その時に競争力の源泉になるのは個人の知恵となります。
ますます、フラット型組織が有効になってくるでしょう。

参考:文鎮型組織