後継社長のための経営力強化法 53.傾聴

5-7.傾聴

1.問題提起

傾聴している

 

解説

コミュニケーションのほとんどの問題はどう話すか?ではなく、どう聞くか?に集約されます。大事なことは相手が話しやすい聞き方です。人は、自己重要感、自己肯定、承認の欲求を持っています。その欲求に応えるのが傾聴です。コミュニケーションが上手な人は話しが上手な人ではなく聴くのが上手な人です。あなたは人の話を上手に聴いていますか?

 

2.解決策提示

傾聴の技術を習得する。

手順
1.傾聴とはどのような聞き方か理解する。

頷き、相槌、言葉がけの効果的な方法

2.演習を通じてコツをつかむ

3.実践を通して傾聴の技術を習得する。

 

コツ

人の話を無心に聞いてみる。まずは、自分が話しやすい状態を把握する。その上で相手が話しやすい状態を作る。自分と相手が同じ状態が話しやすいとは限りませんが今より良い状態は作れるでしょう。

 

3.事例紹介

自分自身の事を振り返ってみてください。
人の話を聞いているときにあなたは何を考えていますか?
特に部下、後輩が相手の場合には、
話を聞きながら「アドバイス」しようとしていることでしょう。
奥さんが相手の場合は「反論」「言い訳」を用意しているかもしれません。
対上司であれば「言い訳」を考えているかもしれませんね。

このような事を考えている時間は相手の話を聞いていない時間です。
もし、自分が逆の立場であればどうだろうか?
あなたが相手のアドバイスや反論を望んでいない時に、
相手から即座にアドバイスや反論されると不愉快になるでしょう。
あなたが相手の話を丁寧に聴くだけで相手はあなたの事を居心地の良い相手だと感じてくれます。
5-2の良い場を作るで説明したコミュニケーションの場をより良く出来るのが傾聴の力です。
傾聴により相手が心を開いて話を出来る場を作って欲しい。

 

・アクティブリスニング(頷き、相槌を多用して能動的に聴く。)

演習:2人で対面になって行います。一人が話し手になります。もう一人が聞き手になります。1回目は、聞き手は頷き相槌を一切しません。しかし、相手の話を全て肯定します。2回目は、聞き手は頷き相槌を大げさにします。しかし、相手の話は全否定します。この演習を行うと、ほとんどの話し手は1回目より2回目の方が話しやすかったと答えます。実際には自分の言ったことは全て否定されているにもかかわらずです。

 

演習:ことばがけ

話が続かない人が苦手としている。
問題の原因になる事や相手の価値観や相手の物事の捉え方が相手の発言から引き出せるのではないかと思う時にかける言葉。
「~と、言いますと?」「もう少し詳しく話して下さいませんか?」「それで?」「それから?」と言葉をかけて相手が話しやすくする方法です。相手が具体的な話をすることで話し手と聞き手との距離が縮まります。この際、注意したいのは「なぜ?」と聞かない事です。「なぜ?」と聞かれた相手は、言い訳を探してしまうからです。思考のプロセスを辿るはずのことばがけが理由を探す詰問になってしまいます。口調によっては「責められている」感を相手が持ってしまうのです。

 

 

参考

話を聞いてくれと言うと
あなたは忠告をはじめる
私はそんなことを頼んでいない

話を聞いてくれと言うと
そんなふうに考えるんじゃないとあなたは言う
あなたは私の心を踏みにじる

話を聞いてくれと言うと
私の代わりに問題を解決してくれようとする
私が求めていたのはそんなことではない

聞いてください!
私が求めているのはそれだけだ
何も言わなくていい、何もしてくれなくていい
ただ私の話を聞くだけでいい

忠告など安いものだ
新聞を買うお金さえあれば
いろんな有名人が人生相談に答えている

それくらいは自分で出来る
たしかに少し弱気になり、迷ってはいるが
それくらいなら自分でできる

だから、ただ私の話を聞いてください
そして、もしあなたが話したいのなら
自分の順番を待っていてください
そうしたら、私もあなたの話を聞きましょう

「豊かな人間関係を築く47のステップ」

グレン・Vエカレン著より

 

4.得られる成果(評価基準)

傾聴出来るようになるとコミュニケーションの質が上がる。
部下が腹を割って相談に来る

 

5.実践への最初の一歩行動

明日は1日「聞く日」にすると決める。私は聞く人だと決める。

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