後継社長のための経営力強化法 47.コミュニケーションの原則

5・伝心力

経営とは人を動かし結果を出す事。
しかし、自分が伝えたいと思っていることと相手に伝わったことは違う。
自分だけで完結出来る仕事であれば簡単だが、大抵の仕事は相手がある。
自分の思いを相手に伝えて相手を動かす伝心力が重要だ。

本章では、伝えたいことを的確に伝え人を動かす方法を伝える。

 

 

5-1.コミュニケーションの原則

1.問題提起

 

解説

コミュニケーションの原則は「あなたが伝えたと思っている事と相手に伝わった事」は違うと言う事です。「下記は有名な老婆の絵です。アンデルセン童話やグリム童話に出てくるようなおばあさんですね。」と私が説明を始めると、読者の皆さんは「おばあさん」を探し始めるでしょう。

一方、「高貴な貴婦人」があちらを向いています。顔が見えないのが残念ですが...」と説明を始めるといかがでしょうか?

老婆の絵として見ている人と貴婦人の絵として見ている人では同じ絵を見てもそれぞれ違った絵として理解しています。コミュニケーションの大原則として、人はそれぞれ違った捉え方をしているとの前提に立つ必要があります。同じ絵を見ていても違って見えるのです。違う絵を見ている人同士であれば違った理解をするのは当然だとの前提に立つことがコミュニケーションの大原則です。この絵を老婆だと見ている人はあなた一人かも知れませんね。

 

実は、この絵は「老婆か貴婦人」だけの話ではありません。帽子の所に猫が寝ています。老婆か貴婦人の話に捉われている時に、別の人は猫が気になっている事もあるでしょう。三者が全く違う会話をすることになります。それぞれが自分の意見を主張し始めれば、意思の疎通は出来なくて当然です。この節の見出しは最初の段階では、「伝えた事は伝わった事」としていました。私は「(自分が)伝えた事は、(相手に)伝わった事(でしかなく、自分が伝えたい事が全て伝わっているのではないよ。)」の意味で見出しとしたつもりだった。しかし、当社のパートナーである松下さんと話していたら、「自分の伝えたい事が相手に正しく伝わっている」との誤解を招くかもしれないと指摘されました。

本当に伝える事は難しい事ですね。

 

2.解決策提示

 

順・道具・コツ

当ブログで正しい伝え方を学んでほしい

手順

1.「伝えたい事は正しく伝わらない」事を前提とする。

2.そのうえでコミュニケーションの技術を本章で習得する。

3.日々の実践で伝心力を強化する。

 

コツ:「コミュニケーションは成立しにくい。」の前提から始める。

 

4.得られる成果(評価基準)

伝えたい事を正しく伝える技術を習得出来るようになると、人を動かせるようになります。経営者に必要な「人を動かす」力のうち、技術で対応出来る部分は技術で対応できるようになります。一方で、人を動かす技術は危険な技術です。人を動かす=操作的になると誰もあなたについてこなくなります。最後に全てを決するのは、あなたの経営者としての真摯な態度に他なりません。技術を習得しても、技術に溺れないで欲しい。

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