後継社長のための経営力強化法 33.逆算スケジュール

3-9.目標達成は逆算スケジュール

 

1.問題提起

目標達成のスケジュールは逆算で組立てている

 

解説

アクションプラン作成の基本的な考え方は逆算思考です。

目標達成をゴールと設定して目標に辿り着くまでの道のりを逆算で考えていきます。

 

それぞれのステップと途中指標を整理したものがアクションプランとなります。

皆さんはガントチャートをご存知ですか?

IT企業などでプロジェクトを組んで行う場合に使う進捗確認のチャート図です。このひな形を使ってチームの目標達成のためのアクションプランに落とし込んでいきます。

 

2.解決策提示

目標達成の日から逆算してスケジュールを組み立てます。

 

・手順:
1.達成期限までに行わなくてはいけない項目を洗い出します。

各項目が細かければ細かいほど完成度が高まります。

2.それぞれの項目の完了状態を定量化します。

3.決めた期限は絶対に守ります。

 

コツ:具体的に数値化できる部分を増やすことで単なるスケジュールではなく実行計画に落とし込みます。1週間で 、が完成。を積み上げられるような小項目に分解する。

 

3.事例紹介

事業再生コンサルティングでV字回復を支援した企業は全て逆算スケジュールを立てた会社。事業再生の修羅場では金融機関の提示した期間で成果、兆しを提示できないと支援の打ち切りになる場合もある。

「いつまでに、これだけの定量成果」を提示する。言い切れなければその瞬間で終わりです。まずは、「目標達成期限の厳守。」が鉄則です。

ある食品製造業の事業再生プロジェクトでは「3ヶ月以内に都内のオーナーシェフ経営のレストランの新規顧客を30件獲得する。」と掲げた。既存顧客の売上維持は幹部に任せ、社長と営業トップが新規開拓に走り回る。設定した項目は、ダイレクトメール送付。試食サンプル送付。電話によるアポ取り。初回訪問、商談(受注)のステップだ。
しかし、実際にやってみるとオーナーとのアポ取りに難航した。というのも、ランチ営業しているレストランだと15時~17時しか電話可能な時間帯が無いからだ。営業の全社員で手分けして期限までに電話を終えた。訪問についても時間の壁が問題となった。またも、営業全社員で訪問し無事目標と掲げた30件の受注が獲得できた。金融機関も支援継続を表明した。このプロジェクトでは、社長が自ら全社員の前で目標数値と期限を掲げ進捗状況を見える化したため社員の協力が得られた。「3ヶ月後に30件獲得できたらいいな。」の願望ではなく、緻密に逆算スケジュールを組み実行したからV字回復を果たせた。

「ウチは、再生会社じゃないから関係ない。」という社長もいそうだが、期限を守れない会社であれば「まさか」の事態が起きたときに誰も支援しない。

常日頃からスケジュールを逆算思考で組み立てたい。スケジュールを逆算で組み立てる事で得られる成果は、「期限を守る」風土が醸成される。

 

4.得られる成果(評価基準)

目標達成に執着出来るようになる

 

5.実践への最初の一歩行動

期限のある仕事は分割して逆算スケジュール化する。

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