後継社長のための経営力強化法  26.悲観的・冷徹に成行値を予測する

 

3-2.悲観的・冷徹に成行値を予測する

1.問題提起

悲観的・冷徹に成行値を予測する

解説

悲観的=悲劇的ではありません。楽観ではなく現実を厳しく捉える事です。事実は事実ですが捉え方は悲観も楽観もあります。事実を事実のまま受け止められれば良いのですが、なかなか出来ないので悲観的に捉える事が大切です。

 

2.解決策提示

1.過去数年間の傾向より算出する

過去3年間の業界、自社の傾向を対比します。出来ればZチャートを作成して過去3年間程度の推移を対比出来ると良いでしょう。データ作成に時間を費やすことはムダなのですぐに集められる業界情報や自社の過去データで傾向値をつかめれば十分です。

Zチャートとは、毎月の業績の推移、最初の月を起点とした月ごとの累計、各月から過去1年間の合計(年計)をあらわし、この3本の線は必ず2点でつながり、「Z」の形になるグラフです。

2.予測できる外部環境の変化から推測する

第二章で分析した外部環境分析で自社を取り巻く外部環境を明らかにすることで、定量化=数値化して推測する事が可能となります。今後の顧客企業の減少数や地域人口の予測などは明確でしょう。技術革新や社会環境の変化も定量化して取り入れたいものです。少子高齢化の中では出生数が増える事はありません。ベビー、子供用品の市場は拡大する事は無いと考える事が妥当でしょう。活字離れの環境下に置かれている出版業界で今まで同様~ オンデマンド印刷。電子書籍への対応。企業のマーケティング支援などに取り組む出版社が増えています。嵐が通り過ぎるのを待つだけの対応では乗り切れません。ただ手をこまねいて座して死を待つのはやめたいものです。とは言え、自社だけは何とかなると達観している中小企業が多すぎですが。 

3.経営者の経験値

数十年経営してきた経営者であれば肌感覚である程度信頼出来る数値を算出します。下記の図は当社がセミナーに登壇した際受講者に実習してもらうシートです。何のデータも無くその場で記入するのですが、その後会社に戻って詳細なデータを確認すると経営者の経験値は概ね外していないようです。成行予測の算出の際にどれだけ「冷徹」「悲観的」に数字と向き合えるかがコツとなります。
上記の実習を行った経営者から
「今まで目を背けていた現実に直面させられた」
「厳しい現状に対して覚悟を迫られた」との感想を頂きます。
何となく、ぼんやりと「目標達成」の掛け声をかけるのではなく、定量化した現実を直視するためにもまた、「まさか」の事態に備えるためにも、「悲観的・冷徹」に成行予測値を算出して欲しいものです。

 

手順・

1.上記解説を参考にして成行値を算出する

 

道具・

上記成行値算出シート

 

コツ

もし、売上が半分になったら...を想定しながら算出する。

 

3.事例紹介

・成行値算出例
前年度売上    292百万円
今年度売上目標  300百万円
の場合、
変化が見込まれる要因を算出すると
▲20百万円
成行予測値は272百万円となります。
改善しなくてはいけない金額は29百万円と算出できます。
前年比103%の目標ではなく、前年比110%の売上向上が必要となります。
甘い期待ではなく、厳しい現実を直視しなくてはいけません。

 

4.得られる成果(評価基準)

改善の打ち手が増える。期待・楽観の経営ではなく現実を見据えた経営が出来るようになる。

 

5.実践への最初の一歩行動

まずは、予測する

 
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