後継社長のための経営力強化法 13.理念浸透分析

1-11.理念浸透度分析

1.問題提起

        働く全社員に理念が浸透している

解説
ドラッカー氏の著書に
「ここに、煉瓦を積む作業をしている人たちがいます。
「あなたは何をしているのですか?」との問いに対して、以下の5通りの答えがあります。
(1)わたしは、煉瓦を積んでいます。
(2)わたしは、壁をつくっています。
(3)わたしたちは、建物をつくっています。
(4)わたしたちは、教会をつくっています。
(5)わたしたちは、人々の心を癒す空間を造っています。」
 (著者意訳)
その人の仕事に対する認識が自分の仕事の価値を決定付けます。ここでいう「人々の心を癒す」という理念を共有することが働く人のエネルギー源となり、「やり甲斐」をもたらしてくれるものです。
しかし、多くの会社では、「煉瓦を積んでいます。」レベルです。良くても「誰にも負けない、誰にも出来ない素晴らしい煉瓦を積んでいます。」と答えるレベルです。一見プロフェッショナルに見えますが、組織で働く上でのチームワークも無く、自分の満足のために煉瓦を積むことが最大の害となります。こうした職人はどこの会社にもいます。
社長は「仕事の目的である理念」を社員に伝え、浸透させる事が仕事です。「よし、俺たちで人の心を癒す空間を作ろう!」と社員に仕事の目的を持たせ、彼らのプロフェッショナル魂をくすぐりたい。

2.解決策
安直な解決策がありません。
だからこそ、良い会社と偉大な会社に分かれます。

手順・道具・コツ
自社の理念が形としてない場合は、
「 尊敬できる会社の理念を真似」します。言葉として発してみて違和感を感じるのであれば修正を加えま す。繰り返す事で自分の言葉になるでしょう。
その上で、自社の理念を多くの人に伝えるための経営計画発表会を開催します。(正直、理念を聞きたい人は多くはないでしょう。)しかし、大事な事は外部の人に向かって社長が理念を語る姿を社員が見る事です。


3.事例紹介
ある福祉団体の経営理念は、
「一人ひとりの自己実現と、誰にとっても暮らしやすい地域づくり」です。福祉で働く人にとって「一人ひとりの自己実現」は利用者、患者さんに寄り添う当たり前の事です。しかし、福祉の利用者や施設の職員だけでは実現できません。地域との繋がりを持たなければ存在すら出来なくなります。良いヘルパーですでは上記煉瓦積み職人となってしまいます。人の心を癒す空間を作るイメージを全職員に持たせる事が重要です。理事長は、機会あるごとに「誰にとっても暮らしやすい地域づくり」をしているのか?を職員に問うています。人事評価の仕組みにも組み込んでいます。

4.得られる成果(評価基準)
グッドな会社ではなく、偉大なグレイトな会社になる。

5.実践への最初の一歩行動
明日の朝礼で自社の経営理念を伝える。うまくいかなくて当然です。

 

 

 

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