中小企業経営者のための経営力強化方法34.傾聴

Q:傾聴しているか?

 

○問題提起:コミュニケーションのほとんどの問題はどう話すか?ではなく、どう聞くか?に集約される。大事なことは相手が話しやすい聞き方だ。人は、自己重要感、自己肯定、承認の欲求を持っている。その欲求に応えるのが傾聴だ。コミュニケーションが上手な人は話しが上手な人ではなく聴くのが上手な人。あなたは人の話を上手に聴いているだろうか?

 

○解決策:傾聴の技術を習得する。

・手順:1.傾聴とはどのような聞き方か理解する。

頷き、相槌、言葉がけの効果的な方法

2.演習を通じてコツをつかむ

3.実践を通して傾聴の技術を習得する。

自分自身の事を振り返って欲しい。人の話を聞いているときにあなたは何を考えているだろうか?特に部下、後輩が相手の場合には、話を聞きながら「アドバイス」しようとするだろう。奥さんが相手の場合は「反論」「言い訳」を用意しているだろう。上司であれば「言い訳」を考えているだろう。このような事を考えている時間は相手の話を聞いていない時間だ。もし、自分が逆の立場であればどうだろうか?あなたが相手のアドバイスや反論を望んでいない時に、相手から即座にアドバイスや反論されると不愉快だろう。あなたが相手の話を丁寧に聴くだけで相手はあなたの事を居心地の良い相手だと感じてくれる。4-2の良い場を作るで説明したコミュニケーションの場をより良く出来るのが傾聴の力だ。傾聴により相手が心を開いて話を出来る場を作って欲しい。

 

・コツ:人の話を無心に聞いてみる。まずは、自分が話しやすい状態を把握する。その上で相手が話しやすい状態を作る。自分と相手が同じ状態が話しやすいとは限らない。

 

・アクティブリスニング(頷き、相槌を多用して能動的に聴く。)

演習:2人で対面になって行う。一人が話し手になる。もう一人が聞き手になる。1回目は、聞き手は頷き相槌を一切しない。しかし、相手の話を全て肯定する。2回目は、聞き手は頷き相槌を大げさにする。しかし、相手の話は全否定する。この演習を行うと、ほとんどの話し手は1回目より2回目の方が話しやすかったと答える。実際には自分の言ったことは全て否定されているにもかかわらずだ。

 

演習:ことばがけ

話が続かない人が苦手としている。問題の原因になる事や相手の価値観や相手の物事の捉え方が相手の発言から引き出せるのではないかと思う時にかける言葉。「~と、言いますと?」「もう少し詳しく話して下さいませんか?」「それで?」「それから?」と言葉をかけて相手が話しやすくする方法だ。相手が具体的な話をすることで話し手と聞き手との距離が縮まる。この際、注意したいのは「なぜ?」と聞かない事だ。「なぜ?」と聞かれた相手は、言い訳を探してしまう。思考のプロセスを辿るはずのことばがけが理由を探す詰問になる。口調によっては「責められている」感を相手が持ってしまう。

 

○傾聴出来るようになるとコミュニケーションの質が上がる。部下が腹を割って相談に来る。

○実践:明日は1日「聞く日」にする。