中小企業経営者のための経営力強化方法33.話題の塊=チャンク

 

Q:話題のサイズを使い分けているか?

 

○問題提起:コミュニケーションのズレは話題の抽象度、具体度のレベルの違いでも発生する。全体論を話している時に個別具体的な話をしていてもかみ合わない。

○解決策:コミュニケーションがズレていると感じたら、話題の塊(チャンク)を上げたり下げたりすることで相手とのズレを修正する。チャンクを上げる事をチャンクアップ、小さく細かくしていくことをチャンクダウン。同じ大きさの別内容に移ることを横へのチャンキングという。

細部に捉われていると感じられるときには話題を全体に振り向ける。全体の抽象論になっているときには細部の具体論にする。話の塊の抽象度、具体度のレベルを上下させる。

・手順1.チャンクダウンするには、「具体的には?」と質問するチャンクアップするには「それは何の一例ですか?」と質問する。

2.今の話題はチャンクアップ、ダウン出来るかを想定する。

本日のニュースです(チャンクサイズ大)

台風が上陸しました。(チャンクサイズ中)

台風の大きさは…上陸した場所は…(チャンクサイズ小)

3.チャンクの上げ下げ、横移動を練習する。

・コツ:自分で多くの例題を取り上げ演習を繰り返す。

○事例:「将来どうなりたいですか?」と聞かれたらどうするか?

「今より大きな規模の会社にしていたい。」

「大きな規模とはどの程度の規模ですか?」

「社員数が今の倍くらいかな。」

「売上の規模はいくらくらいになりますか?」

「そうだな。売上も倍くらいになりそうだな。」

「将来とは、いつ頃までに実現したいですか?」

ぼんやりとした抽象的レベルを質問により具体化させていく。

逆のパターンとして個別具体的な事柄にこだわりすぎている場合は、

一般論や総論に戻させる。話題の塊を上げたり下げたり出来るように

なると会話の主導権を握れる。が、あまりやりすぎると人によっては

誘導尋問のように感じる。質問は相手に考えさせる事。同意が出来て

いなければ尋問となり、答えられない質問を繰り返すと詰問となる。

演習:二人一組で3分間行う実習

Aさんは、最近の出来事や趣味などを語る。

Bさんは、チャンクサイズを意識しながらチャンクサイズを変化させる質問をする。

慣れてきたら、相手の理解に応じてチャンクを上下させる。

相手がわかっていないような時には、一般化したり(チャンクを大きく)、具体化したり例を出したり(チャンクを小さく)する。

話題のサイズを意識し自在に変える事が出来るようになると場の支配権を握る事が出来る。その先を思い描くことの重要性。野球の大リーグで活躍しているイチロー選手やサッカーのセリエAで活躍している本田選手の小学生時代の作文を参考にしたい。彼らは、甲子園出場やJリーグの選手になる事が目標ではなかった。その先の目標があったから現在がある。甲子園出場が目標の選手はプロで活躍出来ない。あなたは部下に「その先の目標」を思い描かせているだろうか?

 

○話題のサイズを変化させる事が出来るようになるとコミュニケーションのズレを解消できるようになり先手を打つことが出来るようになる。

 

○実践:上記実習を行う。