ついつい仕事を抱え込んでしまう就職氷河期世代のための仕事の基本 4

事例紹介:出来すぎる上司の手足歴〇年

当ブログは、就職氷河期に入社した世代を対象にしています。就職氷河期とはバブル経済が崩壊した1990年代後半から2000年頃に就職した世代です。入社したものの体系立てられた教育を受けず上司の手足として使われて来ました。入社後10数年経過して上司になりました。しかし、自分が体系的に仕事の仕方を教わっていないので部下に教える事が出来ません。あらためて仕事の基本を体系的に覚えたいという方向けに記しました。経営コンサルタントとして12年間、また社員研修を500回以上、1,800社以上の中小企業を指導、支援してきた筆者が中小企業で働く就職氷河期世代会社員を対象にこれ以上簡単に伝える事は出来ないほど簡単に「仕事の基本」を解説します。

 

彼は管理職に昇格となりました。その時強く推薦したのが彼の上司の役員です。その役員は専門職として業界では知らない人はいないほど出来る人でした。その役員は正直管理職業務は得意ではありませんでした。この会社では私が関わって以来各事業所の収支を管理する管理会計を導入しました。その役員は自分の得意な専門職の仕事は自分で完結させるものの収支管理や部下育成は苦手でした。部下を使う=自分の手が足りない所を手伝わせる事になっていました。その部下にとって素晴らしい専門職の仕事を間近で覚える事は素晴らしい事ですが組織として考えると、専門職の丁稚期間が長すぎました。上司の意を汲む事は出来ても仕事の全体像が見えないまま管理職になってしまいました。管理職会議に参加しても自事業所の事ではなく自分の事ばかり話してしまう。仕事の全体像が見えていないので目先の事ばかりに追われてしまう状況でした。

「出来るか?」と聞くと、「出来ます!」と答える。

しかし、出来ていない。

それまでは出来すぎる上司がそれとなくフォローしていたので本人はなぜ出来ないのかが分からない。頑張ってはいるものの仕事の優先順位が整理されていない。

上司や周囲も頑張りは認めたいが結果が出ないため認められない悪循環に陥ってしまう。その後、別の役員と外部の私で彼をフォローして仕事の整理を行いました。何をどのように実施したのかについては第2章以下で解説しています。